顧客満足

 最近購入した本
「ユナイテッドアローズ 心に響くサービス」を読んでいる。
united arrows
ファッションに興味がなくても、街中を歩けば誰しもが知っているセレクトショップだとは思う。
店舗数151、年商797億円(2009年3月)
2010年1000億を売上目標にしているshopです。
20年間、不況にも屈せず、止まることなく成長し続ける企業の一つであることは紛れもない事実である。
(決してファストファッションではないです)
服飾専門学校に通った方であればSPAの先駆けとして必ず名前が挙がる企業である。
この本を読んで、自分の頭の中がスムーズにクリアになったのは言うまでもない。
「顧客満足=売上」というのは、実は簡単なようで難しい。
今のご時世、私の様な小さな人間であっても
「売上」を最優先にしてしまう事がある。
果たして、「顧客満足」とは何なのかを説いてくれたのがこの本だった気がする。
そして、「売上」とはその先にある物だという事を再確認させれた。
「お店とはお客様の為にあるもの」
ユナイテッドアローズはこの信念を徹底していた。
そして、その為の理念、組織つくりを徹底している。
販売員の価値を上げる事が出来るのは、このような企業なのだろうと思う。
確かに、海外から見ると日本の販売員の質は明らかに低い。
残念ながら、社会的地位も決して高くはない。
海外に行けば、課長、部長クラスの給与をもらう販売員は少なくない。
そして、みんな、死ぬほど格好よく気持ちがいいのだ。
「一流のおもてなし(接客)が必ず売上を作る」という姿勢は深く共感できた。
そして、その存在を高く評価し、販売員を「人財」と位置づける言葉使いにも
揺るぎない信念を感じた。
また、サービスという物に対して「創造」という言葉を用い
販売員を「創造的商人」と位置付ける考え方は目から鱗だった。
「信念」とは時代、環境により、時としてマイナスの一面を持つ場合がある。
時として、順応性を持たなくてはいけない物なのかもしれない。
しかし、ユナイテッドアローズの「信念」がこの20年、変わることなく数字を上げ続けているのは
「お客様目線」から生まれた「信念」だからこそなのだろうと思う。
いつか、販売員から代表取締役を生む事の可能性まで説いていた。
そう、徹底してお客様本位だから故の発想だ。
この本はまさにお勧めの1冊です。
ファッションに精通していなくても、
あらゆるビジネス人にとって共感し再確認できるポイントがあるかも。
会社向き人間でない私でも、
この会社だったら是が非でも働きたいと心底願わせる本でした。

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