本日は草間彌生展を見に吉祥寺美術館に行きました。
吉祥寺美術館自体初めてでした。
小規模ですが、観覧料が100円なのは驚きです。
彼女の作品との出会いは16歳の頃。
水玉で埋め尽くされた作風。
異様な草間彌生氏の風貌に目を奪われました。
私は個人的に異才、鬼才と言われる作家に引かれる傾向があります。
画家でいえば、ダリ、ピカソ。
ファッションならば、ガリアーノ、マックイーン。
きっと共通点があるのでしょうね。
パリでダリ賞を頂いた位ですから。
2年前だったかしら。。。森美術館で草間彌生展があったような。。
その時は、忙しくて行けず仕舞いでした。
そのほか、彼女の作品は大きなEXPOの一部で見たり。。
何度か映像内の彼女や、インタビュー風景を見た事もあります。
ぎょろっとした焦点の定まらない瞳。
何を話しているのか分からない、支離滅裂な言動。
・・・・・天才だと思いました(笑)
そんな彼女をちゃんと知りたくて、自伝を購入しました。
芸術家に嫉妬し、劣等感すら感じているデザイナーは少なくない気がします。
私にとって芸術家とは唯一、自分の世界の中だけで生きていける存在。
無限に広がるイマジネーションと自由。
デザイナーは、流通という枠組内に居るために
多くの要素と共に表現を行います。
だから何でしょうね。。。
芸術に触れて心が癒されるのは、そこに人間力を感じるからです。
壮大な生命力を感じます。
だから、芸術に触れたくなるのですよね。
ファッションに触れて生命力を感じる事が出来るでしょうか。
寂しい事ですが、現実のファッションに人間力は必要ではありません。
それを表現したところで、その様なファッションが生き延びる市場は存在しません。
難しいです。。。
そして、悔しいです。。
でも、昨日のゴッホの言葉をかりれば
「私は決して無力ではない」
今は創造のノウハウを少しは分かっているのだから。
草間彌生さんとの共通点を見つけました。
「-人間とは何か、<愛>とは何か。<生>とは<死>とは何か。
といった、ことについて、今まで以上に戦わなければと決心している」
ご本人のお言葉です。
なんだか、私が先日書いたブログに似てますね。
ちなみに、私は到底決心などしてませんが(笑)
でも、きっと全ての表現者の求める答えはココに尽きると思います。
「生命」という物を掘り下げていけば、
やはり「生」「死」「愛」にたどり着く物です。
「循環」と「反復」
草間さんはその様に表現していました。
「循環」。私も良く用いる表現で嬉しくなりました。
本日見た、映像の草間さんはヨボヨボに歩くオバアチャマでした。(2007年撮影)
微笑ましくて笑ってしまった。
私も、あんなおば様になりたいです。
やっぱり、彼女は天才です!